3. パドル
コーチは、選手が使用している用具の基本的なポイントを素早く確認し、不十分な点があれば次のように指導します。
- パドルのサイズや形がプレーヤーにとって扱いやすい条件になっているか
短く幅広のパドルは安定性が高く、左右方向のスイートスポットが広がるため、左右のミスヒットを減らせます。また、短く幅広のパドルは重心が手元に近くなるため、コントロール性と操作性が向上します。選手のスキルレベルに対して細長すぎるパドルを使用している場合は、変更を勧める必要があります。
- パドルの重量が適切であるか
7.6オンス(約215g)は軽め、8.4オンス(約238g)は重めの目安です。初心者や初級者に適した平均的な重量は7.8〜8.2オンス(約221〜232g)の範囲です。この一般的な範囲から大きく外れている場合には、変更を勧めます。
- グリップサイズが選手の手に合っているか
強く握ったときに薬指が手のひらに軽く触れられる程度が目安です。厳密な測定ではありませんが、グリップの太さが大きく外れていないかを素早く判断できます。適正から外れている場合は、グリップを巻き足したり減らしたりして調整するよう勧めます。
- 用具の品質についての説明
木製パドルや極端に低品質なスターターパドルは、プレーの上達を妨げる場合があります。そのような場合は、より良いパフォーマンスを引き出しやすい高品質なパドルを勧めることが適切です。可能であればデモパドルを用意しておくと良いでしょう。選手はパドルをギフトとして受け取ったり、誰かの勧めで購入していることもあるため、現在使っているパドルを否定するのではなく、「よりプレーしやすい環境を整えるための提案」であると伝わる言葉遣いが大切です。
- パドルの買い替えが必要になるタイミングを説明
週2回以上プレーする選手であれば、高品質なパドルへの投資が望ましいと伝えます。価格帯を聞かれた場合は、一般的に100ドル以上が目安であると答えると良いでしょう。
- パドルフェイス上のスイートスポットの位置を説明
スイートスポットはパドル中心よりやや先端側にあります。コーチ自身のパドルにできた摩耗部分を示すことで実際の位置を視覚的に伝えられます。多くの選手は感覚的にスイートスポットで打つようになりますが、理想の打点が毎回そろわない選手には、どこで打つべきかを具体的に示してあげることが効果的です。
- グリップの滑りを防ぐため、オーバーグリップの使用を勧める
適度な粘着性のあるグリップは握り位置を維持しやすくし、汗で滑りやすくなった際にパドルを落とすリスクを減らすため、安全性の向上にもつながります。