2. コーチングにおける見えにくい重要な要素
1. 名前を使うこと
「その人にとって最も心地よい音は、自分の名前である」という言葉があるように、プレーヤーの名前を覚えて呼ぶことは、相手との距離を縮めるさりげない、しかし非常に効果的な方法です。また、コート上で個別に指示を出すためにも実用的であり、ラポール(良好な関係性)を築く上でも重要です。コーチは、初回の紹介の際に注意深く聞き取り、できるだけ早く、そして頻繁に名前を使って記憶に定着させるよう意識するべきです。
名前を覚えるためのコツ:
ー会話の中で名前を繰り返す。
ー質問をしながら親近感のある話題を引き出し、その際に積極的に名前を使う。
2. 場の空気を読むこと
最初に質問をしてプレーヤーの目標を確認することで、その人やグループがなぜレッスンやクリニック、集まりに参加しているのかを把握できます。プレーヤーがレッスンに参加する理由はさまざまであり、早い段階でその目的を理解することが、彼らが求めているものを提供するうえで重要になります。
到着時にプレーヤーが関心を持っていることの例:
-家族や友人との社交的なアクティビティ
-友人とプレーを始めるためにルールや基礎を学びたい
-特定のスキルを学ぶ、または磨きたい
-楽しい雰囲気の中で競争性のあるポイント練習をしたい
-特定のパートナーやグループと一緒に練習したい
全員が良い体験を得るためには、参加者が「何を目的として来ているのか」を素早く把握することが大切です。
たとえば、夫婦が友人とある程度のレベルで遊ぶために基本的なポジショニングを学びたい場合と、8人の競技志向のプレーヤーがテンポの速いポイント練習を希望している場合では、コーチングに必要な対応は大きく異なります。
さまざまなタイプのプレーヤーに柔軟に対応できることが、どのような状況でも指導でき「対応力のあるコーチ」をつくります。
3. 好感度
調査によると、指導者がどれだけ知識豊富かよりも、「親しみやすさ」を感じたコーチのほうが、生徒がまたレッスンを受けたいと思う傾向が高いことが示されています。内容の質が高い指導を提供することはもちろん重要ですが、生徒がコート上で前向きに取り組めるような、明るく、歓迎されていると感じられる環境を作ることも同じくらい重要です。
好感を持たれやすいコーチに共通する特徴には、次のようなものがあります。
-ポジティブである
-熱意がある
-プロ意識がある
-welcoming(温かく迎え入れる姿勢)
-明るいトーン
-よく笑う
-適切なユーモアを使う
-コミュニケーションが上手
-エネルギッシュ
-誠実さが伝わる
-レッスンを「楽しい」場にできる